【クリスマス】短編ストーリー【更新】
2017-12-19

【クリスマス】短編ストーリー【更新】

 

1. ティルピッツちゃんの心配事

ティルピッツちゃん「……。」

ヒッパー「おい…どうした、ちっこいの。そんな窓際にいたら、風邪が悪くなるぞ。」

ティルピッツちゃん「くしゅん…!今年は雪が多いから、サンタさんが迷子になっちゃうかもって心配なの…。」

ヒッパー「それなら心配ないだろ。噂によると空飛ぶソリも持ってるらしいからな。」

ティルピッツちゃん「サンタさん、すごい…!でも…もし、ここが分からなかったらどうしよう…。」

ヒッパー「まあ…小さな港だからな。イベントでもなければ、夜の港は真っ暗だしな。」

ティルピッツちゃん「うん…あっ!イベントだよ!クリスマスイベントで港を明るくして、サンタさんを呼ぶの!私、アドミラルに頼んでくる!」

ヒッパー「おい、待て!分かった分かった…あたいが代わりに頼んでくるからお前は寝ておけ。」

ティルピッツちゃん「うん…分かったよ。ありがとう、ヒッパー姉ちゃん。にゃん姉ちゃんの代わりに看病もしてくれてるのに…心配かけてごめんなさい。」

ヒッパー「ったく…そう思うなら、早く風邪を治せ。んじゃ、部屋で大人しくしとけよ。」

 

2. 一方、その頃…

夕張「おや?睦月ちゃんに提督じゃん。どっしたのー?」

睦月「暗号電報が届いて、夕張ちゃんに…わわっ!」

夕張「ん〜、今日も睦月ちゃんは可愛いねぇ。よしよし。」

睦月「うにゅ~、話を聞い…」

夕張「暗号電報ね。うんうん、任せなって。」

睦月「なんだ…ちゃんと聞いてたんだ。」

夕張「さてと、解読解読っと…あー、これは長門ちゃん、また古い暗号使ってる…。ふむふむ…発令日時を変えて、この数字をっと…38034ね。え~っと、380ページの3行4列目の30198からだから…(ぶつぶつ)」

睦月「提督様…本当に大丈夫なのでしょうか…。」

夕張「95841 23157 91995 73884 12147 90330 96513 52965 03642 73884 02019 32784 91995 65862…」

夕張「…83829 57630 48216 91995 96513 32025 85098 68226 14817 91041 09192…よし!解読完了っと。」

睦月「早いっ!で、なんて書いてあったの?」

夕張「まあまあ、焦らない焦らない。じゃあ、読み上げるね。コホンッ!…長門だ(キリッ)」

睦月「なんで、少しカッコ良く言ったの…。」

夕張「こちらの第六ドックから航空母艦がそちらへ向かっていたのだが、途中で敵潜水艦に見つかったらしい。至急、援助せよ。っと、こんな感じかな?」

睦月「大変!提督様!至急、作戦の準備をしましょう!」

夕張「それじゃ、私は研究にもどるからあとはよろ…」

睦月「もう!夕張ちゃんも一緒に作戦準備をするよ!」

夕張「あ~!今、研究がいいところなのに~!」

 

3. メリークリスマス!

ティルピッツちゃん「ヒッパーお姉ちゃん!」

ヒッパー「ん?ああ…ちっこいのか。」

ティルピッツちゃん「あのね!あのね!昨日、サンタさん来たみたいなの。マフラー、おもちゃ、ゲーム、アヒルの浮き輪…皆にたくさんプレゼントをくれたんだ!」

ヒッパー「ふっ…そうか。それは良かった。」

ティルピッツちゃん「…これも全部ヒッパー姉ちゃんのおかげ。だから、これ!」

ヒッパー「ん…なんだ、これは?」

ティルピッツちゃん「プレゼント!にゃん姉ちゃんと一緒に選んだの。メリークリスマス、ヒッパー姉ちゃん!」

 

4. 後日、研究室にて…

睦月「きゃっ!な、なに、今の音!?…あ、あれ?紙吹雪?」

夕張「どう?私の発明品なんだけど、新しい子が来たお祝いに紙吹雪の祝砲とかどうかな?」

睦月「また、こんなことに無駄遣いして…。」

夕張「そんな事、言わない。なんと、一分で二発撃てるんだから!」

睦月「普通にクラッカーを使った方が早い…やっぱり無駄!」

夕張「まあ、研究は置いておいて…(ポイッ)提督~。この前、暗号解読した偉い私に研究用の資源をくださいな?」

睦月「あれ…?最近、夕張ちゃんに資源を渡したよね?」

夕張「…(ぎくっ)」

睦月「もしかして、これに全部使っちゃったの!?」

夕張「そ、そういえば、艤装の修理を頼まれてたんだった。またね、睦月ちゃん!提督!」

睦月「あ、逃げた!提督様、捕まえますよ!今日こそ絶対に反省してもらいます!」